中国では古来、文字をいかに書くか、ということに意を用いてきました。先人が遺した優れた古典の書を、臨書や搨摸などの方法で手習いし、筆使いや文字の組み立て方などを体得して自らの書法の素地としました。古典とされる書やその筆者、すなわち能書の書法に関しては、歴史上、様々な議論、評価を経て、各々の位置付けもまた時代によって変遷し、あるいは淘汰されながら、現代まで伝えられてきました。中国歴代の能書において、肉筆による確かな真跡が伝わるものは、およそ宋時代以降の人物になります。一方、宋時代以降には拓本による書の名品集である法帖の制作が盛行します。王羲之の書を中心とした法帖は、清時代に青銅器や石碑など金石銘文の拓本に重きが置かれるまで、学書の基本とされました。
本講座では、中国歴代の主な能書と古典を取り上げ、歴史的背景に触れながらその人物と書法の魅力、後世への影響などをご紹介します。合わせて、書の鑑賞ポイントについてもお伝えし、博物館などでの鑑賞の際の一助となるように努めます。前期に引き続き、後期の2回では、③宋元・10~14世紀、④明清・14~20世紀の能書と古典に注目します。
受付期間 | 令和5年10月2日 11:00~令和6年2月2日 19:00 |
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開催日程 | 令和6年2月15日・2月29日(全2回)13:00~14:30 |
対象者 | 渋谷ハチコウ大学学生 |
定員 | 3人 |
会場 | 学校法人聖心女子学院 生涯学習センター |
主催 | 学校法人聖心女子学院 生涯学習センター |
講師 | 六人部 克典(東京国立博物館 研究員) |
受講料 | 3000円 |
ハチコウ大学認定単位数 | 1単位/1出席 |
学校法人聖心女子学院 生涯学習センター
※受付日終了後の申込については、受付することができませんので、ご了承ください。
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